ライン録音なのに生音!SRTピックアップシステムの性能に迫る!

今回の記事ではYAMAHAのアコースティックギター「A3M」の性能と魅力を紹介します!

一見ただのエレアコに見えますが実はこのアコギ、プリアンプに「SRT」というシステムを搭載したとても>バランス性に優れた一本なんです。

今日はそんな「SRT」システムの魅力にを紹介していきましょう!

Nemoka
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   もくじ

特徴

コスパが良くてサウンドバリエーションが豊富なギターは無いものかと探しあぐねていたところ出会ったのが、今回紹介するYAMAHAの「A3M

もう既に生産が完了している商品なので、店頭にある最後の一本をお持ち帰りしてきました。

特徴としては…

・ライン録音なのにハイエンドなマイク音を再現できる
・豊富なサウンドバリエーション
・アコギの様々な奏法に最適化されている
・単三電池2本使用
・パンチインしても自然

ざっくりと特徴を挙げても、その万能さが漂ってくる概要ではないでしょうか。
詳しく説明していきましょう。

SRTシステムとは?

プロ仕様のハイエンドマイクのサウンドをシミュレートしたサウンドを、オンマイク/オフマイクから選ぶことのできる画期的なシステムです。しかもそのマイクの種類はなんと3タイプも!

プロフェッショナルなサウンドを得るにあたって、「良い楽器」>「良いマイク」は欠かせない要素。
SRTシステムはその2つの要素に加えて「良いエンジニア」も監修、開発に携わったみたいです。

その開発にはなんと3年もの期間を要したそう。たくさんの試行錯誤の賜物という訳ですね。



シンプルな設計で音色の調節も簡単

A3Mの使用木材は、トップがスプルースサイドとバックはマホガニー単板仕様になっています。

ネックを握ったときにスッと手になじむ感覚。この感じもかなり良かったです。

プリ部はこんな感じ。

定番のボリューム3バンドEQはもちろん、SRTモードでのマイクの距離を再現する>FOCUS/WIDEスイッチ、押すだけでハウリングの発生しているポイントを探し当て緩衝させる「A.F.R」スイッチ

胴鳴りの大小を調節するRESONANCEつまみ。もちろんTUNAR機能も搭載されています。

最大のポイントは真ん中BLENDノブSRTとピエゾのミックスが出来るって所ですね。
曲の雰囲気や現場に合わせて組み合わせも無限大です。

電池はおなじみの9V電池じゃなく、単3電池を2本使用します。
内部で電圧を上げることによって、強く弾いた時に音が歪みにくく広いダイナミクスを再現できるそうです。

SRT各モードのマイクと特性

SRT1→【Neumann U67】

言わずと知れたNeumannの定番機。
ワイドなレンジでダイナミクスも忠実に再現できるマイクです。
>ストローク、ロック向け

SRT2→【Neumann KM56】

アコースティックギター、ボーカルに使用される小型マイク
>アルペジオ、フィンガーピッキング向け

SRT3→【Royer R-122】

世界初と言われているアクティブ、リボンマイク
音がふくよかに収録される
>カッティング、ソロ系向け

 

ハイエンドなマイクばかり…!マイキングの手間なしでこのサウンドが手に入るのは凄すぎます。



どんなサウンド?

音作りの振り幅がかなり広いため、実際にピエゾとSRTそれぞれのモードでデモを作ってみました。

前半はストロークとアルペジオ、中盤がフィンガーピッキング、後半がストローク+ソロの構成です。

【パターン1】ピエゾピックアップのみ
※EQ、RESONANCEはフラット

【パターン2】SRT1(Neumann U67)
※EQ、RESONANCEはフラット、FOCUS/WIDEスイッチは「FOCUS」

【パターン3】SRT2(Neumann KM56)
※EQ、RESONANCEはフラット、FOCUS/WIDEスイッチは「FOCUS」

【パターン4】SRT3(Royer R-122)
※EQ、RESONANCEはフラット、FOCUS/WIDEスイッチは「WIDE」

ライン録音でこのクオリティが出せるのが、シミュレーターのように人工的に作り出したサウンドではなく、ギターから奏でられた音にマイクの要素や空気感を足しているという方が近いですね。

ライン録音であるがゆえに、パンチイン前後でマイクの位置が変わっちゃって繋ぎ目が不自然に…。なんてことも無いのも大きなメリットです。

まとめ

どのSRTモードでも、それぞれのマイクや空気感までしっかりと再現されているから驚きですね。

このSRTシステム搭載のギター1本買うだけで、これだけハイエンドなビンテージマイクでの環境が得られるのだから、贅沢な買い物をしたなと大満足しています。

生楽器のマイキングはコツとノウハウも要るし音質と安定感、両方の意味で推せる商品だと思います。

特に多ジャンルでアコギを弾く人、宅録でギターを弾くDTMerにはオススメしたいです。

 

YAMAHAさんはSRTシステムとは違う観点から真のアコースティックサウンドを追求した「ARTシステム」を搭載したモデルも↓に載せておくので是非チェックしてみてくださいね。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました!
この記事が役に立ったら、是非他の記事にもお立ち寄りください。

4 COMMENTS

todo51

SRTピックアップシステムにはチューナーが付いてるようですが、最新のSRT2ピックアップシステムには付いていないのでしょうか? かなり簡略化?されたような感じで見当たりませんので。

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ChangNao

コメントありがとうございます。
最新のものはどうかは分かりませんが、少なくとも自分のものにはチューナーも搭載されています。

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