現場でガシガシギターを弾いていたサポートギタリストの時代は、弾き方や機材も現場ごとに切り替えながら、それなりに多忙な生活を送っていました。
一日でリハーサルをはしごする事もたびたび。
あの時期は多ジャンルの楽曲を同時期に覚えなければいけなかった為、「練習の効率化」が求められることも多くありました。
今回は、効率的に曲を覚えられるコツについてお伝えして行きましょう。
曲がなかなか覚えられないとお悩み中の人も、ぜひ読んでみてください。
出先で常に聞く
家で練習し続けることも大切ですが、本記事では限られた時間内で効率よく習得することにスポットを当てていきたいと思います。
まずは自宅から離れているときも、>曲を聞き込んで、楽曲に対する理解度を上げていきましょう。
ただ聞くだけではなく、演奏するイメージをしながら聴きこむっていう事が大切です。
指板上の動き方から、フィルインの入り方まで、脳内に染み付かせるのが最初の一歩です。
忘れる→思い出すを繰り返す
より効率的に曲を覚えるために、今度は練習に取り組むスパンに注目してみましょう。
なんとなく曲が弾けるようになったら、一回全部忘れてしまうくらいの時間をあけてからもう一度練習し直してみてください
この時はむしろ音楽とぜんぜん関係ないことをするのがオススメです。
思い切ってこのサイクルを作ることで、覚える→忘れる→また覚えるのサイクルが繰り返され、>ミスを起こした箇所が色濃く上書きされます。
練習は寝る前に
脳の「レミニセンス現象」によって、寝る前に学習した事は睡眠によって増強されるといいます。
また、起きた後は集中力が最も高いと言われているため、起き抜けに昨日の復習として練習に取り掛かるのもいいかも知れません。
譜面を用意する
譜面を見ながら弾くことが許される現場の場合は、これも活用しておきたいところ。
しかし、ただ譜面を用意すれば練習しなくて良いかというと、それは違います。
この部分はどんな奏法で弾くのか、どんな感じのキメなのか。このセクションの温度間や音の強さ、ニュアンスはどうなのか。
曲を演奏するに当たっての、重要な部分は譜面に書いておく必要があります。
もちろん譜面を見ながらの練習だって必要ですし、譜面を読みながらの演奏になれていない人は、それを想定した練習だって必要です。
どんな方法であれ、結局仕込みは重要ってコトですね!
間違える箇所を把握して、カンペを用意する
事前の仕込みがどうしても間に合わず、不安を残す箇所があったり、ライブ慣れしていない場合はいくら練習しても本番直前に覚えたことが飛んでしまうこともあると思います。
そんな時は、事前にその場所を把握して足元にメモ書きを置いておくのも1つの手です。
(例:C#m ソロ12フレットから)
譜面を堂々と見る事が出来ない現場では、最終手段として使ってみてください
但し、メモ書きに気をとられすぎ、別の場所を間違えないように(笑)
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予想しない箇所での間違いを想定しておく
とはいえ、本番は何が起こるか分かりません。
練習では完璧だったハズの箇所を間違えてしまう…なんてこともあり得ます。
結局のところは>練習が第一っていうコトなんですが、そういう事も起こりうることは頭の片隅にでも置いておいてみて下さい。
あとがき
楽器の熟練度が高い人ほど、曲への理解やフレージングも想像がつく為、覚えは早いと思います。
ですが、ちょっとした工夫を練習の中に取り入れる事で、初心者の方でも短期間で曲を覚える近道になります。
それでは本記事のまとめです
・忘れた後に再び思い出すサイクルを活用する
・睡眠前の練習で記憶を定着させる
・状況により、譜面やカンペを活用する
・完璧に演奏できる箇所も油断しない
がむしゃらに練習することも大切ですが、生活の仕方や取り組み方を少しを変えるだけで、より有意義で有利な練習に変えることが出来るかも知れませんね。
ではでは、