投稿日:2021年9月9日 更新日: HowTo Howto(音楽)

【DTMer向け】ギターアンプの仕組みと信号の流れについて解説


DTMをやっていると、ギターの音作りやエフェクトの掛け方に迷う方もきっと多いと思います。

特にエレキギターの場合、歪んだドライブサウンドの特性上、エフェクトのかけ方にもちょっとしたルールのようなものもあったりする為、今回の記事ではギターアンプの歪みとアンプ仕組みがどのようになっているのかを、DTMer向けに解説をしていきます。

これを理解するだけで、サウンドメイクの幅がグンと広がるようになりますので、参考にしてみて下さい。

 
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 そもそもアンプって何?

楽器よりもDTMを先に始めた人にとっては、「アンプ」というものが実はどういうものなのか、あまり多くを知らない方もいると思います。

よくライブステージなんかでギタリストやベーシストの後ろにある大きなスピーカー、あれがアンプそのものなのですが、一見スピーカーに見えるのになぜわざわざアンプという呼び方をするのでしょうか。

その秘密はギターやベースから流れる電気信号と、その信号が流れるプロセスに秘密があるんです。

アンプという言葉のおおもとは「amplifire(アンプリファイヤー)」という単語で、『増幅する』という意味を指します。

エレキギターやベースが持っている微弱な信号が数段階のプロセスで増幅され、ようやくスピーカーから聞ける音量にまで作られる、というワケなんです。

このアンプという用語は、エレキギターやベースだけでなく、アコースティックギター、さらにはオーディオ用語としても使われ『スピーカーあるところにアンプ有り』と言っても差し障りないでしょう。

ギターアンプの種類

ギターやベースのアンプに関しては大きさやタイプ、メーカーブランドも実に様々で、用途やサウンドイメージ、ジャンルによって非常に多く使い分けられたりします。

まずギターアンプ全体を大きくまとめると、真空管トランジスタの2種類に分別されます。
真空管アンプは別名チューブアンプとも呼ばれ、このような特徴があります。

《真空管アンプの特徴》
・温かみのあるサウンド
・ドライブサウンドにも強く、歪み方も自然
・電源を立ち上げてから音が出るまで時間がかかる
・定期的なメンテナンス要

一方でトランジスタアンプは、こんな感じの特性を持っています。

《トランジスタアンプの特徴》
・固めで冷たさのあるサウンド
・クリーンに特化しており、ドライブサウンドには不向き
・電源を立ち上げてすぐに音出し可能
・メンテナンスほぼ不要

見比べてみると真空管トランジスタそれぞれ真逆の特徴を持っていると言って良さそうです。

そして上記2種類のタイプとは別の分類として、コンボ/スタック(セパレート)アンプ/ラックタイプ/小型の練習用アンプなどに分別されます。

昨今ではモデリングアンプも登場して、音作りのクオリティと幅広さがますます進化していますね。

 

 ギターアンプの信号の流れ

ギターやベースに使用されるアンプはシールドジャックに繋いでから音が出力されるまでの間、このようなプロセスを経てスピーカーに出力されます。


このように、スピーカーから出るまでの間の上記の工程を理解することで、ギターサウンドをより効果的かつ柔軟に作っていくことが出来るようになります。

一応補足をすると、ライブやレコーディング現場なんかの場合だと、スピーカーにマイクが設置されて…

といった経路を通って、皆さんの耳に届いていくワケです。  

次に各部の役割を解説します。 プリアンプとパワーアンプの役割を追記した画像がコチラ↓



ギターからシールドケーブルを伝わってINPUTに入った後、プリアンプという部分で大部分のサウンドが決定されます。

この『大部分のサウンド』というのは主にイコライザーやゲイン/歪みなどの事で、みなさんがよく見るギタリストが触っているアンプのツマミ、これらの殆どがギターアンプのプリ部と直結しているパラメータになります(稀にパワー部を操作できるツマミも有り) プリというのは英語では「pre」と書き、「前」を指す言葉です。 対義語は「post」と言われ、この「pre」と「post」はDTM用語としても良く使われる言葉です。

ちなみに、プリアンプのみを通したドライブサウンドは、おなじみのギターサウンドに比べると少し不完全なサウンドなんです。ちょっと聞いてみましょう

  どうでしょうか。 歪みの質感も単にザラザラとしているだけで、奥行きのないサウンドにだったのではないでしょうか。 プリアンプ単体のサウンドは、実はこんな感じなんです。

パワーアンプへ

プリアンプを通った後、信号はパワーアンプに送られます。

プリ部で作られた音をスピーカーで再生できるレベルにまで増幅させる、まさにその名の通り働きを示してくれるのが、このパワー部です。

この部分を経由することで、ようやくスピーカーキャビネット部に信号が送られていくというワケです。

ちなみにキャビネットに送られる信号は、前述の通り増幅されたとてつもなく大きな信号なので、シールドとは異なる専用のスピーカーケーブルで連結されます。
こちらはギターからアンプに繋がるシールドケーブルとは構造が異なる、大きな信号に耐えうる仕組みになっているので、間違えないように注意が必要です。
パワー部を経由した後、スピーカーを通ったサウンドはこのようになります。

これが皆さんが良く聞く完成されたギターのドライブサウンドになります。

ちなみに前述のプリアンプ/パワーアンプはそれぞれ単体として販売されているものも多く、これらを自由に組み合わせて理想のサウンドを作るギタリストも居ます。
※筆者所有の単体のプリアンプたち 実はコンパクトエフェクターもプリアンプ的な使い方が可能

 センドリターンについて

ところでギタリストの足元に、こんなモノがずらりと並んでいる光景を見たことがあると思います。

これはエフェクターというもので、DTMをやっている方ならその名前も耳馴染みのあるものではないでしょうか。
ディレイとかリバーブ/コーラスやフランジャーなどの事ですね。

これはギターのサウンドに色々な効果を与える魔法の箱なワケなのですが、これにも種類や組み合わせによってベスト繋ぎ順などが合ったりと一定のルールのようなものがあります。

ある一定のグレード以上のアンプには、プリアンプとパワーアンプの間に、『SEND/RETURN端子』というものが備わっていて、 これは、プリアンプとパワーアンプの間にエフェクター等を割り込んで連結することが出来る仕組をもつ端子です。

このSEND/RETURNを上手く使いこなすことで、より一歩進んだサウンドメイクが出来るようになるという訳です。

その点についての詳しい解説は、また別の記事にてお伝えしていきます。

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