作曲コンペのメリットとデモ音源作成のポイント5選!



最終選考まで残っていた作曲コンペに見事に落選しましたーー\(^o^)/オワタ

これは良くも悪くも貴重な経験だ!ということで守秘義務の範囲内で記事化していこうと思います。タダでは負けてやらぬぞ。

という事で今回の記事は、作曲コンペの利点とその戦い方についてです!コンペ採用のコツを知りたい方も是非。

僕の経験という財産を読者のみんなに捧げるから活用…し、てく…れ。。

コンペとは

コンペティション(competition)の略。

競争、競技会の意。 複数人数の製品・作品の評価を競い合わせ、優れたものを選ぶこと。

世の中の作曲コンペも色々あり、クラウドワークスやランサーズなどの>クラウドソージングサイト内でのコンペもあれば、CDやTVなどで扱われる曲のようないわゆる>メジャー系のコンペなど様々です。
みなさんが負担聞いているJ-popなどにも、このコンペによって勝ち抜かれた作品も多くあります。

逆に作品を募集せずに、案件に対して作家を直接指名する「決め打ち」というのが対義語といったところでしょうか。

決め打ちで案件を獲得するには、業界内でのキャリアやクライアントに気に入ってもらえたり等の、一定のお墨付きみたいなものが重要になってくる場合が多くあります。

僕も過去にはミュージシャン同士のコネクションでタイアップを頂いたりと、人脈のおかげで得られた案件があった、というのも確かな経験としてあります。

コンペに参加するメリット

作曲の練習になる

J-popやアニソン、演歌まで、楽曲の募集にジャンルはほぼ関係ありません。

歌い手もグループ/ソロ、男女問わずなので募集の内容は本当に様々

コンペに積極的に参加することで作曲の良い練習になるだけでなく、あくまで対企業でデモを作るので自分一人で作るよりは遥かに身になる練習です。

当てればデカい

コンペを当てればきちんとした経歴にもなるのは大きなメリットです。

ただし、案件によっては権利的な部分を所有できなかったりと、自分で自由に楽曲を扱うことが出来ない場合もあります。

応募してくる作家の母数はかなり多く、それで生計を立てているプロも多くいるので、もちろん当てるのもそんなに簡単な話じゃあありません。

業界のやり取りを体験出来る

楽曲募集の依頼には大抵、以下の内容が含まれています。

・募集楽曲の大まかなイメージ(文面)
・参考曲(公式アカウントの動画等)
・納期
・指定ファイル(例:48/24bit wavファイルで。等)

こういったやり取りは、決め打ちでもある程度は同じなので、今のうちから先方が求める楽曲を汲み取るセンスは磨けそう。

要望に見合った楽曲を作らないといけませんので、募集内容と参考曲にはよく目と耳を通すようにしましょう。

中には納期がかなり急なモノもあるので、作曲家として売れる前にスピードが問われる緊張感も体験できるのは鍛えられるしメリットもデカそうです!

コンペのデメリット

曲を自由に使えない

コンペに参加する場合、提出するのは>未発表の楽曲であることが大前提。

落選した楽曲が自分のもとに返却されれば、幸い自分のストック曲として財産になりますが、その曲が次に使えるチャンスに恵まれる保証もありません。

もちろん返却されない限り、その曲を別の案件に使うこともできませんし、場合によってはいつまで経っても返却されないことだってあります。

どんなに一生懸命作った労作でも、提出後はなかなか思い通りに使用できないことは念頭に入れておくべきでしょう。

公表できない

あくまで情報解禁前の案件ですから、作家側には守秘義務が問われます

当たった時の見返りが大きいぶん、当たらなければもちろん発表もできませんし、コンペを募集している企業や作品の名前、関係する全ての情報は秘密厳守です。

もちろん作業中の楽曲をyoutubeやTwitterなどに公開するのだって厳禁

聞いてもらいたい気持ちは山々あると思いますが、必要な信頼を獲得する上での最低ラインです。

楽曲が採用されない限り、公表の自由度などは全く無いと言って良いでしょう。

コンペで戦えるデモとは?

さて、ではいよいそんなメリット/デメリットを踏まえて、それでもコンペに参加しようと思った方に健闘できるデモ作りのコツみたいなのをご紹介できればと。

さっきも書いたように強いライバルがゴロゴロといる世界。どうせその土俵に立つのなら印象に残せるデモを作りましょう。

ボーカルは仮歌で

シンセメロやボーカロイドよりも、>人間の仮歌で納品した方が遥かに印象が良いです。

「シンセメロやボカロでもok」としているコンペも多くありますが、人間の声で完成される作品なら、仮歌も人間の声で戦いましょう。

その方が楽曲の魅力値も大きく上がりますし、何よりも企業側がイメージや合否の判断をしやすい。

ボカロやシンセメロだと、聞き手は歌手の声で脳内変換して合否を考えなければならなかったり、メロディがいい楽曲でも「イイ!」と思わせるまでの道のりが長くなってしまうんです。

キャスティングも重要

ただ歌が上手ければ良いのではなく、その曲の>魅力を引き出せる案件の内容を理解できるを選びましょう。

どういうイメージで歌ってほしいのかや各セクションの温度感はどれくらいなのか、できるだけ明確に資料を用意することも大切です。

今は仮歌さんを多く揃えているこんなサイトもあります。
http://alpha-e.jp/service/singer/

あと最近主流なのはクラウドソーシングサイトのココナラでも仮歌の請け合いをしている人も最近では多く見かけますね!スキルの高い仮歌さんも多く登録しています。

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ちなみに、仮歌さんによっては「ラララ」が得意な人もいれば苦手な人もいますので、本格的に依頼する前にその辺のやり取りも行っておければ、より理想的ですね。

仮歌詞があるとなお良い

企業側が楽曲のイメージをしやすいという点では、仮歌詞を効果的につかうのも有効です。

仮歌は基本的に「ラララ」などでお願いすることが多いですが、曲の中のフックになるメロディに>とっておきのワンフレーズを入れるだけで印象アップに繋がります。

募集内容のコンセプトに見合う言葉を吟味した上で、なるべく多めに仮歌詞を入れるのがベストです。

サウンドも一定のクオリティで

出来ることならサウンドも完成品を想定したモノで提出したいところです。

最終的に別のアレンジャーの手に渡る可能性もありますが、原曲としてのイメージを明確に相手に伝えるためには、サウンド作りにも余念を欠かさない方がベストです。

場合によっては楽器の生演奏が必要な事もあるかと思いますが、入れたい楽器が弾けない人の為にはやはりココナラが結構役に立ってくれそうです。

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資料によく目を通す

企業側がどういう楽曲を望んでいるのか、これを汲み取るにはある程度の経験とセンスが必要です。

トライ&エラーを繰り返しながら、経験を自分の中に落とし込んでいきましょう。

参考曲も複数提示されることも多いですが、そっくりに作ればそれで良いとは限りません。

参考曲よりも募集概要の文面の方にヒントが隠されている場合もありますし、こればかりは温度感を汲み取る練習としてたくさん経験を積んだ方が良いかもしれませんね。

提示された要望に沿った楽曲づくりが大切です。

コンペ対策について触れている書籍もあるので、ゲットしてみるのも良いかもしれませんね!!

完パケ音源を作るつもりで

数少ない僕の経験からお伝えをすると、コンペを勝ち抜いている音源のほとんどが完パケと同等のクオリティであるということです。

ミックスバランスだけでなく、音色の選び方やフレージング全てを総動員して楽曲のイメージをきちんと相手側に伝えることが重要だと思います。

例えばストリングスやブラスなどのアレンジが必須な場合なら、

・バイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバスのパート分けをする
・それぞれの楽器で対位法などを使って独立したフレージングにする
・オートメーションを活用して臨場感を出す
・音源が限られていればEQなどを使って擦弦している感じを出す

等々の工夫でクオリティを上げることも可能です。

ストリングスに限らず、あまり知見の無い楽器がメインになる場合でも、事前にその楽器の事を調べたりなどして有効なアプローチをある程度抑えておくことが重要です。

前途した仮歌にも通づる話ですが、こういう一つ一つの要素でアピールポイントを稼ぐことで、聞き手側も自分のイメージとマッチしているかを考えやすくなります。

そのままリリースしても恥ずかしくないくらいの堂々と世に出せるクオリティでのデモ作成がベストです。

コンペのNG例

個人的に思う、こんなデモはNGという例を挙げていきたいと思います。

長すぎるイントロ

コンペに限らず、オーディションでも同様ですがイントロはインパクトを持ってかつサッパリとさせた方が好印象です。

もちろんケースバイケースではありますが、頭サビで始まる楽曲はかなり有利かも知れないですね。

一概には言えませんが、イントロを使う場合は長くても15~20秒くらいまでが理想的かと思います。

メロディが適当

歌モノ楽曲においてメロディは要(かなめ)、いわば楽曲の顔となる存在です。

オケに時間を割くことも重要ですが、メロディはおろそかにしてはいけませんね。

曲を作る時は、何よりも歌メロに一番のウエイトを置いて制作しましょう。

では良いメロディとは一体何なのか…。
これを一概に語り尽くすのも難しいですが、

・様々なヒット曲のメロディを理解する
・一定の感覚を置いて聞きなおし、ブラッシュアップを続ける

といった2点が主として挙げられると思います。

私個人は、メロディを理解するためにヒット曲をピアノロールに打ち込んだり、実際に歌ってみたりなどして理解度を深めていきました。

ベースとドラム+ピアノメロのみ

いくらなんでも、これでは情報量が少なすぎます。
楽曲コンペはモノにより、かなりカツカツな納期で依頼が来ることもあります。

楽曲の土台と要の部分こそ出来上がってはいても自分でもろくにイメージしきれていない楽曲の魅力が相手に伝わるはずもありません。

数々のクオリティーの高い音源の中から曲を選定する側目線で考えると、このような音源で印象UPを図るのは相当難しいと考えた方がいいでしょう。

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UTAUでの仮歌は…

仮歌さんも見つからず、ボカロも所有していなかった為フリーで利用できる「UTAU」というソフトを利用して仮歌を作りました。簡単にいうとボーカロイドの亜種のようなものですね。

このUTAUでラララ+一部仮歌詞を歌ってもらったのですが、どうやらUTAUの場合「ラ」の発音がボカロほど滑らかでなく、シンセメロに聞こえてしまう。との意見を頂いたことがありました。

つまり客観的に聞いた側としては大半がシンセメロで一部歌詞らしきものが入っているという、中途半端なデモと受け取られてしまったワケです。

まとめ

コンペにおいてはある程度の「割り切り」が大切かなと思います。
参加するなら全力で、でも結果には期待しないスタンスが、最も長くチャレンジできる姿勢なのではないでしょうか。

自分の力が最大限発揮できる分野と、企業が求めている方向性が交差するポイントが一番戦えそう。常にセンスを磨いておくことも大切ですね。

今回のコンペで落選した楽曲は↓で公開しています。

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最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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