Gibsonのアコースティックギター、SongWriterを導入しました…!
正式名称はGibson Songwriter Standard Rosewood (Antique Natural)。公式HPのリンクも貼っておきます。
本モデルの特徴とサウンドキャラクターに触れていきます。
重視した点
宅録演奏をメインでやっておりますが、実はこれまでは一本で色んなバリエーションサウンドが出るSRTピックアップシステムと、プラグインでマイクのモデリングが可能なML-1の組み合わせだけで、バンドサウンドやアコースティック等の作品作りのお手伝いをしてきました…が。
今回は、誰が聞いても絶対に良いと感じられるサウンドを手に入れるため、最大予算40万で都内へ。
ギター選びに重視した条件は以下の通り。
・ハイからローまでのレンジが広いこと
・大きな鳴りで、ドンシャリ感の強いもの
・伴奏重視の用途
お店で実際に試奏したラインナップは…。
・Gibson J-45
・Gibson G-200 EC
・Gibson SJ-200
・Gibson songwriter(カッタウェイ有り)
Gibsonだけに目をつけていた、という訳でもないのですが、概ね面々はこんな感じ
他にもいーっぱい弾き比べたいのはあったんだけど、店舗の在庫状況と諸々の都合でこのラインナップでした。
弾き比べたときの簡単な感想はあとがきの項に書きます。
主な仕様
部位 | 木材 |
トップ | シトカスプルース |
バック/サイド | ローズウッド |
ネック | マホガニー |
指板 | ローズウッド |
スクエアショルダーのボディに、トップはシトカ・スプルースを、サイドとバックにはローズウッドをあしらった仕様。
2003年の登場以来、高い評価を得ている Songwriterシリーズは、独自開発のボディシェイプと1930年代ギブソンの由緒あるブレーシング・パターンとの融合によってパワフルな鳴りとクリアなトーンの両立を実現した、ユニークなドレッドノート・ラインです。
ローズウッドを贅沢に使用したボディ・サイド&バックと30年代のブレーシング・パターンを持つシトカ・スプルース・トップの組み合わせにより、プレイヤーは表現力豊かなダイナミックレンジを獲得することになるでしょう。
※公式HPより引用
リリースは2003年との事でシリーズの中では比較的若いモデルという事になると思います。
「表現力豊かなダイナミックレンジ」との謳い文句通り、プレイヤーのストロークに完全追従したサウンドを奏でてくれます。
どんな感じのサウンドなのか、迫ってみたいと思います。
外観
まずは外観から、ナチュラルなカラーのトップで涼しげな雰囲気が醸し出されています。
とても気に入っているのは、このピックガードとブリッジ部分の角にあるアーチ部分。
これは地味に他のギターにはないデザインで、絵にかいたヒゲのようなアーチに見えて愛着がわきます。
サウンドホール部にもゴージャスなインレイがあしらわれています。
公式サイトのインレイの個所には「Mother-of-pearl Parallelogram」と書かれています。
「Mother-of-pearl」は「白蝶貝(しろちょうがい)」を指すそう。
プリアンプの操作部はボリュームとトーンのみとシンプル。
ヘッド部。
ゴールドのペグがあしらわれていて、一層高級感を感じさせます。
サウンドは?
実際に3種類の奏法で弾き比べてみました。
マイクとピエゾ(トーンはMAX)で弾き比べたトラックです。
ストローク
アルペジオ
指弾き
ギター本体はとにかく煌びやかでハリのあるサウンドという印象です。
特にストロークでかき鳴らしたときの、ダイナミクス出しやすさや、音の立ち上がりの速さはマジで驚きでした。
軽くつま弾いても、しっかり音が鳴ってくれる。
例えるならば、中堅どころのギターでしっかり弾いてベロシティ100とすると、このギターは127で出てくれるような感覚でした。
あとがき
Gibsonのギターを購入するのは、実は今回が初めてでした。
余談ですが試奏の時に特に気に入ったのは、MorrisのS-96Ⅲ。
アルペジオやゆっくりストロークダウンした時にきちんと音が付いてくる感じで、すごく良かった。…けど、今回重視する点とはやや異なったため見送り。またお金を作って買いに来ようと思います。
SJ-200はボディ的に一番自分のサウンドイメージに近そうなシェイプでしたが、意外にも低音不足なイメージも。やはり鳴りは見た目に比例はしないかなぁという印象でした。
これらのギターを勝ち抜き戦で試奏していき、ラストの相手となったのが同じsongwriterのカッタウェイ有りのモデル。
音が違うのは分かっていたものの、カッタウェイの有無とはいえそのサウンドの違いは予想以上で、根本的なサウンドの明るさとかが全く違うというか、これはあきらかな別物っていう感じでした
とはいえこのギター、実は試奏の時に一番最初に手にしたもの。そこから2本づつ勝ち抜き戦で選んでいきましたが。最初からこの子を持ち帰る運命は決まっていたのかも知れません。
という事で、新しいアコギでも制作をモリモリ頑張りたいと思います。