youtubeチャンネル「Nemokaミュージックファクトリー」でBGM「荒野の風」を公開しました。

原曲の解説
『行く宛のない旅人が、砂漠を彷徨うシーン』というテーマで制作した、ロイヤリティフリーのBGMです。
ゆったりと繰り返す笛のリフと、スケール感の漂うギターのアルペジオを印象に残すように制作しています。
実はこの曲、5年くらい前からずっと一部のサイトで公開していましたが、個人でのフリーBGMサイトのオープンをキッカケに少しだけ手直しをして再リリースしています。
パートの解説
各パートに分担して制作にあたってこだわった部分などを書いていきます。
リード
リードの笛の音はオカリナの代用としてピッコロの音色を。
IKmultimediaの「Miroslav Philharmonik」を使用しました。
楽曲のイメージ的には間違いなくオカリナなのですが、ピッコロでかなりいい感じの雰囲気になったのでこのまま完成させました。
良いオカリナ音源に出会えたら、将来的に差し替えます笑
ギター
アコースティックギターはYAMAHAのA3Mを使用。
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曲頭から続くアルペジオは、Em7(9)のコードで、開放弦を多用しながら独特のスケール感を演出しています。
アコギのダブリングは、同じ音量でぶつけると存在感が強調され過ぎるので、その点の加減は控えめにAudioStockの有料版ではアコギが少しだけ立体的に聞こえるよう差分を付けました。
そしてこの楽曲、マイク録音に聞こえますが、実は全てライン経由で収録しています。
SRTピックアップシステムで、空気感のあるマイク音を演出した作品です。
その他
打楽器やフレットレスベース、その他のアンサンブルはIK MutimediaのSampletankを多く使用しています。
(制作当時はsampletank3を使用)
sampletankは個人的に打楽器が使いやすく、リズム系のメインにはカホンを。
そしてこの曲の一番の特徴としては「ウドゥ」という民族楽器の音色を使いました。
一見壺のように見えるこの楽器、穴の部分に手のひらを当てたり、上の口付近を指で叩いたりなど多彩な奏で方を組み合わせる打楽器です。
低域から高域までを幅広く担え、この楽器が加わることで独特の雰囲気を醸し出すことが出来ますね。
後半からはジングルベルにパンディレイを掛けて鳴らしたり等、少ないアンサンブルですが聞きごたえが出るように制作しました。
あとがき
一番最初に制作した構成はほぼそのままに、ミックスだけリメイクして再公開しました。
余談ですが0:57~のアルペジオはかなりピエゾ色を強めています。
このシーン、実はJanneDaArcの「赤い月」のイントロをリファレンスにしていたり。
ピエゾ色の強いアコギの音は使いどころが限られる分、ここぞという時に強調することで雰囲気を作れますね。
SRTピックアップシステムとSampletankはやっぱり総合面では今でも優秀だなと感じさせられました。
AudioStock版ではさらに高音質の音源を販売しているので、是非チェックしてみて下さい。
