日々色々な方からの依頼や問い合わせを頂く中で、依頼ややり取りのの仕方なども本当に人それぞれだなと実感しています。
今回はDTMer同士でデータのやり取りをするための基本的なマナーや、より良い作品作りをするための依頼のコツなどについても紹介してみたいと思います。
もくじ
一般的な拡張子は「Wav」と「MP3」
相手に演奏やミックスの依頼をする場合、依頼者側が送るデータの拡張子は「Wav」でやり取りをするのが原則です
Wavって何?
って思った方は各自で調べてもらえればと思いますが、
簡単に表現するなら圧縮や変換などされていない、いわば「そのまんまの音」といったところでしょうか。
良くあるのはパラデータをwmvやm4aなどの形式で送ってくるケースがありますが、Wavから変換された形式だと開始位置がズレたり、頭を揃えても拍が合わなかったりなどの弊害を引き起こすことがある為、仕上がりに影響したり、依頼を受けた側の手間を増やすことにもなりかねない為、注意が必要です。
また、書き出す際のサンプリング周波数やビットレートも相手が指定するものがあれば、それに合わせて書き出してあげないと同じような事が起こり得るため、事前に確認をとっておくのがベストです。
ただし、ざっくり相手に聞いてもらえさえすれば良いという場合は逆にMP3が好まれることもあります。
データに圧縮が掛かっている分、Wavよりも容量が軽く、扱いやすいというのが主な理由です。
このようにWavとMP3を上手く使いこなせれば大概の作業環境の方でもスムーズな作業が行えるので覚えておいて損はないと思います。
デモだとしても要点は抑える
デモは楽曲の雰囲気や作曲者の意図する部分を相手に伝える為のものです。
もちろんクオリティが高いに越したことはありませんが、状況によっては未完成のまま相手に送ることもあると思います。
相手に演奏を依頼する場合、特に重要なのは
・楽曲のテンポやリズム
・コード進行
この3点は最低でも固めておくことを強くお勧めします。
最初に述べたように、デモはあくまで自分の完成品に対するイメージを相手に伝えるもの。
音色もある程度目指したい方向に近いものを選ぶことも大切だと思います。
完成品とあまりにもかけ離れた音色でデモを送ってしまうと、依頼を受ける側との双方でイメージの共有が損なわれてしまう為、求めた演奏が返ってこない場合があります。
依頼する側も自分のイメージする演奏を相手に求めるならば、デモの作成もある程度の力を入れた方がいいと思います。その為のデモです。
依頼概要の伝え方
特にデータ納品などのオンライン経由で相手にする場合、自分の持つイメージの伝え方はとても重要です。
リファレンス曲を伝えれば言葉以上の情報として相手に伝わりますし、余計な確認のやり取りなども削減することが出来ます。
ただ一曲に対するリファレンスやイメージがあまりにも多すぎると、依頼を受ける側としてはかえって読んだり理解したりするのに苦労してしまうこともあると思うので、簡潔にしつこくない程度が最も好まれる依頼の仕方かな、と個人的には思います。
主に演奏依頼の場合ですが、オケがまだ未完成だったり後日生楽器に差し変わる可能性がある場合も必ず相手に伝えましょう。
事前のデモを踏まえて作業を終えた後に生に差し変わっていた楽器でコード進行の変更が判明した…!なんてことになると、依頼される側も二度手間が生じます。
波形はちょっと小さいくらいがベスト
パラデータがどデカい海苔波形だったりするのも、印象としてはあまり良くはないものです。
デカいだけならまだしも、パラ単体で音割れしているものとかは、正直論外かな~と思います。
音を上げすぎて書き出してしまうと、受けて側はダイナミクス(音の抑揚)を感じ取ることが難しくなる為、多少なりとも作業に影響は出るものですが、それ以上に終始クリップノイズが入っていたりなんかすると、これは作業中に終始ストレスが伴ってしまいます。
あとがき
音楽はもちろん自由なものですが、オンラインでも現場でも、良いものをつくる為にはお互いにマナーも伴うものかなと思います。
特に顔も性格も分からない相手に依頼する場合、依頼する場合は相手の事と完成品を見越した資料や音データの用意が出来ると、請負う側との意思疎通と、完成品のクオリティ向上が図れるので、是非積極的になってみてもらえたらなと思います。
依頼する側もされる側も、お互い気持ちのいいやり取りを目指したいですね!
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
この記事が役に立ったと思ったら、是非他の記事にもお立ち寄りください!
[…] 初心者DTMerの方に知っておいて欲しい2つの事 […]