投稿日:2021年1月27日 更新日: 考察/解説(その他) 楽器メーカー YAMAHA

音楽やバイクだけじゃない、YAMAHAの事業の幅広さと歴史に迫る!

皆さんは「YAMAHA」と聞いたらどんな商品を思い浮かべますか? 今となっては、ピアノやギターなど楽器関連の商品だけでなく、バイクなどのモーター関連商品など多岐に渡り、その会社名は常に私たちの生活のそばにあると言っても過言では無いメーカーでもあります。 今回の記事では、そんなYAMAHAがメーカーとしてどのような歴史を歩んできたのか、その詳細に迫ってみました!

 
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事業の幅広さ~ヤマハのコピペ~

最初に触れておきたいのは、なんといってもYAMAHAという会社が行っている事業の手広さ。 読者の皆さんはYAMAHAが製造している『モノ』と言えば、どんなものを思い浮かべますかか。 最もポピュラーなのは楽器関連かと思いますが、その歴史はリードオルガンから始まり、ピアノ、ギターや管楽器、ドラム/ティンパニやシンセサイザー等の電子楽器などなど、その歴史の中では楽器系はほぼ網羅していると言って良さそうです。 その他の商品は、スキーやバスタブテニスラケットやアーチェリールーターやゴルフクラブ半導体さらには産業用のロボット等、なんとなくイメージにあったものから、初耳と言えるほど意外なものまで、かなり手広く様々な商品を展開しています。 巷では「ヤマハのコピペ」なる伝説(?)も存在しているくらい、その歴史はインターネットを当して多くの人たちに語り継がれています。 以下はそんなヤマハのコピペと呼ばれているものを引用したものです。

ヤマハの歴史 ・最初は輸入ピアノの修理→楽器関係作る ・楽器やってた流れで電子楽器も作る→DSPも作る ・DSPを他に利用しようとして→ルーター作る ・ピアノの修理で木工のノウハウが溜まる→家具を作る→住宅設備も作る ・戦時中に軍から「家具作ってるんだから木製のプロペラ作れるだろ」といわれて戦闘機のプロペラ作る→ついでにエンジンも作る ・エンジン作ったから→バイクも作る ・エンジン作ったから→船も作る→船体作るのにFRPを作る ・FRPを利用して→ウォータースライダー→ついでにプールも作る ・プールの水濁ったんで→浄水器作る ・失敗作の浄水器で藻が大繁殖→藻の養殖始める→バイオ事業化 (出典不明)

上記の一文は、あくまでそのまま引用したもので、実際には誤りもありますが、その点の訂正等については、ヤマハの社員さんインタビューもと、下記の記事内でも紹介されています。 引用:『「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた』 https://persol-tech-s.co.jp/i-engineer/interesting/yamaha-history ちなみにこの歴史にはこうして一つの事業から得た教訓を糧にして、様々な副産物を生みだした結果が今のYAMAHAを作り出しているのです。

会社の歴史を辿る

社名の歴史と創業者

YAMAHAが創業したのは明治30年(1897年)、創業当時の社名は日本楽器製造株式会社通称ニチガク(日楽)として誕生し、輸入オルガンの修理からその歴史をスタートさせました。 このニチガクのさらなる大元を辿ると、合資会社山葉風琴製造所という名の会社に行きつくのですが、後に山葉楽器製造所を設立した経緯を経て上記の『日本楽器製造株式会社』となりました。 ちなみに社名が我々の知るヤマハ株式会社となったのは1987年のこと、100周年記念をキッカケとした社名変更を経てようやくヤマハ株式会社となり、その名が我々に親しまれるようになったのです。 (ちなみにこの頃、平行してヤマハ英語教室も開始されたようです) 創業したのは『山葉寅楠』(やまはとらくす)という人物で、当初は医療用機械の修理技師として働いていたところ、ある事がキッカケで、浜松尋常小学校からアメリカ製のオルガン修理を依頼されます。 寅楠氏はもともと、時計の修理経験を経てから医療機械の分野に軸足を移した経緯があった為、その腕を買われてオルガン修理の依頼をされたそうです。 そういったキャリアからか、寅楠氏の目にはオルガンの仕組みはシンプルなものに映ったのでしょうか。 修理作業の傍ら、オルガンの構造を学びながら、最終的に自分のスキルを活かしてオルガン製作が出来るという確信に至ります。 しかしながら、1888年に寅楠氏の制作したオルガン第一号は当初かなりの不評だったそう。 その理由は何といっても、音程がとても不安定であったということ。 機械の構造やカラクリに詳しい寅楠氏も、楽器の要でもある音程の問題を克服するには、少々苦労したようです。 その問題点を克服すべく制作されたオルガンの2号機が、東京音楽学校に認められると、その後は各社との売買契約に漕ぎつけることが出来ました。 そしてその後、1900年からいよいよピアノの製造に着手します。

ピアノ制作の後

その後は、1921年から家具木製プロペラの製造に開始。その10年後には金属製のプロペラ製造にまで着手します。 当時は戦時中でもあった為、プロペラの製造は軍からの要請を受けて開始され、その技術は家具の制作にて培われたノウハウが生かされていると言われています。 その後1938年にはプロペラ生産の大工場として成長し、多くの軍用プロペラを制作したとされています。 ただ、この頃から戦時体制はより深刻さを増していき、工場も軍の管理のもとで運営され、YAMAHAは軍の物資補給を担う、いわゆる兵器廠(しょう)と呼ばれる立ち位置となり、戦争や軍と関連の無いピアノ製造はますます厳しくなっていきます。 そして残念なことに、1944年の11月には楽器類の生産は完全に中止されてしまいます。 引用:『ヤマハ、昭和期戦前のピアノ生産台数』 http://blog.livedoor.jp/bookshell/archives/1806223.html

さらにその後は…

その後、1949年には東京証券取引所にて株式を上場、1954年からはオルガン教室を開講し、オーディオやオートバイの製造にも着手します。 翌年1955年には、『ヤマハ発動機』として、オードバイ部門が独立し、1958年から1965年にかけての間は、FRP製アーチェリーや電子オルガンリビング用品、管楽器の製造も開始します。 ちなみに、FRPというのは繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)とも呼ばれ、素材同士を独自に複合させた、その名の通りの強化されたプラスチックのことですが、軽量でコスパにも優れる上に成型や穴あけ等の加工も容易なため、乗り物の内外装やユニットバスにも重宝される非常に優れた素材です。 その後も1971年半導体の生産を始め、1980年には以前から運営していたピアノ調律師の育成学校を『ヤマハピアノテクニカルアカデミー』とし設立。再スタートを切ります。 そして1987年、ここでいよいよ社名が日本楽器株式会社からヤマハ株式会社に変更されます。 また、この時期からヤマハ英語教室も開始され、音楽を主軸としたヤマハらしく、オリジナルソングやチャンツなどを活用した、英語の「音・リズム・イントネーション」を重点に置いたレッスンを実施しているそうです。 その後から2000年代にかけては、他国で新たに子会社を設立、リゾート事業を他社に譲渡、他社を買収したりと、会社運営的な動きが続きます。 ちなみにDTMerにはおなじみの『VOCALOID』も同社の商標ですが、こちらの開発は2000年から始まり、3年後の2003年に世にリリースされました。

ロゴマークの歴史

初期のロゴマーク

YAMAHAのロゴマークと言えばおなじみのコレ。 3つの音叉を模したものとされているこのマーク、そしてYAMAHAロゴの文字にもそれぞれの歴史がありました。 ちなみに音叉というのはこのようなもの。 叩いて振動させることによって、楽器のチューニングをするのに使われるもので、440Hz(A)の音を出します。 そんな音叉を3つ重ねたものが、YAMAHAのメーカーロゴの発端となっているのですが、実は1898年の発足当初のロゴは、ある架空の生き物がメインのデザインとなっているのです。 これがその当時のもので、これには鳳凰と呼ばれる伝説の鳥がモチーフとされており、よく見ると口に音叉を加えているのが分かると思いますが、最高級のオルガンにこのロゴが用いられていたようです。 ちなみに鳳凰は中国発祥の伝説の鳥で、身近なところで言えば一万円紙幣に描かれているアレです。 神々しいキャラクターをロゴに取り入れているあたり、YAMAHAの志の高さが伺えます。

その後のロゴ

その後1916年以降は、上記でも紹介した3本の音叉をモチーフとしたロゴが進化していきます。 参考:『YAMAHA ロゴの歴史』 https://www.yamaha.com/ja/about/history/logo/ 我々のよく知るマークになったのは1967年以降の話で、そこから何度かのマイナーチェンジを経て、現在のものに至ります。

発動機とのロゴの違い

YAMAHA株式会社とYAMAHA発動機のロゴ、一見色違いの同じロゴかと思いきや、よく見るとデザインが結構違っているんです。 配色を除いた、その相違点は全部で3つ。みなさん分かりますか? ロゴの配色を除いて、まず目につく違いと言えば、まずは左側の音叉マークじゃないでしょうか。 発動機の方のマークは円が2重になっているだけでなく、よく見ると音叉マークの端が円からはみ出しているのが分かると思います。 そしてもう一つの違いは『YAMAHA』の『M』の部分。 Mの真ん中にあるV字の先端が下までついている発動機のロゴに対し、ヤマハ株式会社の方はV字の先端が下まで付いていません。 そして最後は、ヤマハ側のロゴはそれぞれの文字が微妙に左右非対称であること。 よく目を凝らしてみてみると左右の文字の太さが異なっており、それに対し発動機側のロゴは完全に左右対称になっているんですね。

あとがき

ちなみに筆者はギターや音楽製品だけでなく、YAMAHAの風呂桶にもお世話になっています(マジ) https://twitter.com/chang_7010/status/1354406573523648512 色々と調べた感じからするとFRP製のバスタブという事になりそうですが、色々知った後にこの風呂桶に浸かるとなんだかとても有難みを感じます 笑。 最後まで読んでくれて、ありがとうございました。 この記事が面白かったら、感想のシェアと一緒にぜひ他の記事にもお立ち寄りください!

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