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コードネームと一緒に覚える英単語講座

ギターを始めたばかりの人にとって、コードは押えるだけでなく、覚えるだけでも難関なもの。

音名だけでなく、セブンスやディミニッシュ、テンションコードまで、覚える事がたくさんあって、初心者の方にはかなりの壁となるはずです。

そんなややこしいコードネームですが、モノによっては英単語の意味と密接なつながりがあるんですよ!
今回は小難しいギターコードをより覚えやすくする、コードネームの意味と英単語の密接なつながりについてです。

   もくじ

Sus4(サスフォー)

構成音:1度+4度+5度

メジャーの3和音の長3度が4度に置き換わったコード。
もっともスタンダードな使われ方としては、ポップスなどで、同音のメジャーコードへ繋げるための前置き的に使われるのが、一番スタンダードな使われ方かと思います。

原型[suspend]=釣り上げる

コードネームの意味としては長3度の音を4度にする(釣り上げる)という意味で使われます。

ベルトの代わりに用いられる「サスペンダー」というアクセサリーがありますね。あの英国の坊ちゃんがつけていそうなヤツ。
あれはズボンがずり落ちないように「釣り上げて」いるからなんですよ。

Add9(アドナインス)

構成音:1度+3度+5度+9度

メジャーコードに9度の音が加わったコード。
ケースバイケースですが、楽曲の中に出てくるメジャーコードは大体このコードに置き換えることも出来ますが、とても純粋な響きがするので、使いどころを工夫することで効果的に活用できそうです。

ギターの場合、5弦ルートで弾く場合 薬指のセーハないしは小指を一本抜くだけで押さえられます。

原型[add]加える


メジャーコードの3和音に9度の音を「加える」だけでadd9コードの完成です。簡単。

 

Dim(ディミニッシュ)

構成音:1度+短3度+減5度+減7度

構成音が全て短三度間隔で出来ているため、オクターブ内に同じ構成音を持つコードが4つ存在する、少し特殊なコードです。

とはいえ、ポップス内では比較的頻繁に登場します。
主にコードとコードの間に入れて繋がりを滑らかにする「パッシングディミニッシュ」としての用途や、セブンスの代わりで使われたりします。

原型[diminish]減らす

単語そのものには「減らす」「衰える」という意味があります。

後述のAugが増5度となることから、このコードの場合「減らす」のは5度の音に対して掛かっているものと考えて良さそうです。

Aug(オーギュメント)

構成音:1度+3度+増5度

テンションコード以外の中ではもっとも使用頻度のないコードがこのaugです。
「増三和音」とも呼ばれ、構成音同士の感覚が長3度ずつ離れているため、1オクターブ内に同じ構成音を持つaugコードが3つ存在するという、特殊なコードです。
そういう意味では、前途したdimと似たような特性を持っていますね。

用途としては経過音の中で取り入れられたり、ドミナントの代用として使われることがあります。

原型[augment]増強する

こちらもdim同様、単語の意味がかかるのは5度の音に対してのみとなります。
5度の音を半音上げる(増やす)ことでaugのコードとなります。

番外編

せっかくなので、コード以外にも音楽用語にも触れていこうと思います。

Octave(オクターブ)

Octはもともと8という意味を含んでいます。
タコも足が8本あることから、「Octpus」と言われているのは有名な話ですよね。

余談ですが、10月を意味する「October」「Oct」がついているのに何故10月…??
実はもともと3月をカウントの基点としていた時代があり、そこから数えて8番目の10月が「October」だったんです。
つまりOctoberは最初から8月だったんですね。

Quartet(カルテット)

4人組の事。英語だけではなく、イタリア語やドイツ語としても通用する言葉です(スペルは若干変化します)
日本人の認識と一番発音が近いのはイタリア語ですかね、逆に英語では「クゥォ↑テット↓」と発音するようです。

イタリア語などで「4」を意味する「quattro」から派生したものと思われますが
4分の1を意味する「quarter」も馴染みのある言葉ですね。

Septet(セプテット)

7重奏の事。
音楽用語と数は結構密接なつながりがありますね。7月を意味する「september」にも通づるモノがありそうです。
デュオやトリオなども、全て数にまつわる単語から派生していますが、いづれも英語として成り立つ前からラテン語やギリシャ語であったようです。

あとがき

始めたての方にとっては小難しく感じるコードネームを中心に書いてみました。

本記事で触れた内容は音楽用語の中でもごく一部ですが、他にも言葉の意味を知る事で楽しく覚えられる音楽用語があるかもしれませんね!

最後まで読んでくれてありがとうございました。
この記事が役に立ったら、是非他の記事にもお立ち寄りください!

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