ギターやベースの弦、定期的に交換する中で「ハズレ」弦に当たることがあります。
昔からその手の話はチラホラ聞く話ではあったけども、決定的なハズレ弦に遭遇したこともなかったのであまり意識したことがありませんでした。
…が!歴18年目にして明らかな不良弦と遭遇したのでその記録をまとめておきます。
もくじ
オクターブピッチが異常にずれた
ある日アコギの弦を張り替えていたとき直後の事。
それまでいつでも安定していたオクターブチューニングが突然おかしなことになってしまったのです。
症状としては、3弦のオクターブピッチが尋常じゃないまでにズレてしまったんです!しかも超突然…。
※12Fのハーモニクスに対し実音がこれくらい下がった。動画抑えておけば良かった…。
当然ハイフレットに行くほど他の弦と調和しなくなるわ気持ち悪いわで、
これじゃまるで仕事にならーん!!
大抵のトラブルは自分で解決できるものばかりだったけど、今回ばかりは流石にリペアマンの力を借りなければ…
ということで即御茶ノ水の楽器店に直行したのであった…。
リペア店員の見解
普通アコギのオクターブピッチの調整は、サドルを削るなどしてブリッチのサドルに接している元の接点を変えてあげることで対応します。
実音が12Fハーモニクスよりもシャープする場合は、サドルと弦の接点を>ブリッジピン側に削ってあげて12Fとサドルとの振動幅を増やしてやる必要があります。
しかし今回の場合は、実音が12Fハーモニクスよりもフラットしてしまっているため、12フレットからブリッジまでの距離を短くしてあげなければいけない。つまり弦とサドルの接点を>ネック側に寄せてやらなきゃならないワケです。
エレキギターの場合はネジ等でブリッジサドルを前後に動かせるので柔軟に対応することが出来るんだけど、サドルを削って対処しなければいけないアコギの場合はハーモニクスよりも実音がフラットする場合の対処は限度があるんですね…。
ま、だからこそ楽器屋にはるばるやってきたワケですけど(笑)
ネックだって全然曲がってないし、「これはハズレ弦の可能性がかなり高い」と店員さん。
いくらハズレ弦だからって、こんなに極端にズレることなんてあるのか…!
と、最初は店員さんの言うこともにわかには信じ難かったのが正直なトコロでした。
ハズレ弦の特徴
僕の中のハズレの弦のイメージって、
・寿命が短い
・チューニングそのものが安定しない
とかっていう感じだったから、オクターブピッチだけが異常なズレ方をするっていう今回のケースは、僕の思っていたハズれ弦のイメージとは違ったので、正直店員さんの予想を疑ってしまったんですよね。
実際ネット上でも僕とほぼ同じ症状でお悩みの方がいましたよ!
https://ameblo.jp/my-hobby-room/entry-12079167140.html
そして↑のブログの筆者さんも僕も、共通の方法でこの問題は解決しました。
弦交換であっさり復旧
で、実際にお店で用意してもらった全く同じ銘柄の新品の弦を張り替えたところ、オクターブピッチは見事元通りに!
シンプルにチューニングが合いにくいハズレ弦はなんとなくイメージが湧きますが、オクターブピッチだけが合わないハズレ弦ってどんななんだ…!?
何はともあれ店員さんの予測はドンピシャ正しかったワケです。疑ってマジすんませんした…。
あとがき
弦のトラブルには今の今までなかなか遭遇しなかった僕でしたが、結局この日のリペア料は新しくした弦の代金のみ。
「結局家でも対処できたじゃーん」と拍子抜けもしましたが、ギターそのものに何の問題もなくてひと安心でした。おまけに色々勉強にもなったし、貴重な経験でした!
どういうメカニズムでオクターブピッチだけ下がってしまうのかは謎ですが、実際そういう弦があるって事が証明されたので、弦の張替えもストック弦をたくさん用意して、>時期的にも余裕を持って交換した方がレコーディングやライブの前にバタバタせず良いかもしれませんね!
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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