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鼻歌で作曲する人にオススメしたい楽器5選

おかげさまで色んな方から製作の仕事を頂く様になり、音楽スタイルはもちろん、個人や法人、老若男女様々な方々とのご縁を頂くようになりつつあります。

そんな中、鼻歌のみのデモ音源からアレンジして完成品に仕上げることも増えてきました。
このスタイルは、主にアマチュアで活動しているシンガーなどに多いみたいですね。

今日は、そんな鼻歌で作曲する人向けのオススメの楽器について掘り下げていきたいと思います!

より一歩進んだデモ作りに、役立ててみてください。

   もくじ

アカペラデモの難点

さて、本題に入る前になぜこの記事を書くに至ったのかという点から解説してみたいと思います。

いかんせんアカペラでのデモは情報量が歌しかないため、アレンジャーの発想を掻き立てるという意味では非常にやりがいがあって楽しいのですが、その一方で互いの曲に対する解釈のすれ違いが起こる可能性があります。

どのようなすれ違いか、というと…。

キーのメジャー/マイナー問題

たいがいメロディを聞けば、メジャーキー/マイナーキーのどちらでアレンジをするのかは判断出来ますが、肝心なのは依頼した本人がどうしたいのか。という部分です。

メロディに対して割り振った伴奏やコード進行が大きく異なってしまっていた場合、互いのやり取りの回数が増えてしまったり、時間的ないしは労力的なロスが生じてしまう可能性があります。

メロディの表裏問題

アカペラデモの特徴の1つに、「拍がとりにくい」という側面があります。
編曲家は曲を完成させるにあたり、メロディの表拍と裏拍を決定する必要があります。

少し前、Twitterにこんな投稿があがっていました。
https://twitter.com/firefoxist/status/920259725924560896

人それぞれ意見が様々でかなり面白かったのですが(僕はB派でした)、これは逆に「情報量が少ないと人によって感じ方が異なってしまう」ということを示しているようにも思えました。

作曲者本人がAで提示したハズなのに、Bのパターンで仕上がってしまうというような誤解を防ぐためにも、何かしらの方法でその楽曲の拍がどの部分にあるのかを明確にする必要もありそうです。

フリーテンポ問題

フリーテンポで収録したアカペラデモの場合、ガイドメロを起こすまでの道のりが少し長くなってしまいます。

おそらくクリエイターの多くはもらったデモの波形をDAWに貼り付け、決められたテンポの中で作業を行うからです。

クリック(メトロノーム)に合わせて収録したデモなら、クリエイターのDAW上でリアルタイムで聞きながらガイドメロを打ち込むことが出来るので、デモの波形を切ったり伸ばしたり、何度も同じ箇所を聞きなおしたり、といった手間がなくなる為、最短距離でガイドメロディの完成にたどり着く事が出来ます。

また、事前にテンポを作曲者側で定めておけばアレンジャーがテンポを模索する必要も削減されますね。

仕上がりのイメージを的確にクリエイターに伝える必要がある

そんなすれ違いや、納品までの道のりを最小限に留めるため、依頼者側はなるべく多くの情報をクリエイターに伝えてあげる必要があります。

・参考曲
・楽曲のイメージ
・テンポ
・納期

ではそれを踏まえた上で、より一歩進んだデモを作るためにオススメしたい楽器について挙げてみたいと思います。

アナタのデモ作りの強力な味方になってくれること間違いナシです!

弾き語りの中でもトップクラスに人気のあるギター。
アコギ/エレキに特にこだわりがなければ、エレキギターをお勧めします。
アコースティックギターと比べて、弦の張力が弱く弦高も下げやすい為、比較的コードが抑えやすいです。

更にマルチエフェクターを使えば、曲のイメージに最適な音色を選べる利点もありますね。

Fコードが難関とよく言わるのは確かにそうですが、少し工夫すれば抑え方を簡略化できたり、ちょっとコツや意識を替える事で克服も出来るので、とてもやりがいのある楽器ですよ!

ピアノ


言わずと知れた楽器の王様。
幅広い音域と、両手で伴奏と旋律を独立して演奏できるのはギタリストの僕も嫉妬します(笑)

ピアノのコードはギターに比べると比較的簡単に拾得できるので、物理的な難易度はギターのFコードほどではないでしょう。そのうえ、サスティンも持っているので、歌のデモを録る時も、白玉でコードを覚えながら作れます。

置く場所に困る方は、卓上に置くことの出来る電子ピアノなんかもありますね。

シンセサイザー

なんと言っても様々な音色が出せるのが魅力。
その幅広さは前途のエレキギターのマルチエフェクターの幅を遥かに凌駕します。
だってエレキギターの音色だって出せるんですから(笑)

モノにもよると思いますが、鍵盤のタッチはピアノより軽いものが多いので、少ない力で手軽に楽しめます。

オルガンやストリングスの音色はサスティンが豊富なので、特にオススメしたいですね。

音色の名前と役割を覚えておいて、自分の楽曲の仕上がりのイメージに近い音色を自分でディレクション出来ると良いですね!

ベース


和音楽器ではありませんが、ギターのようにコードの難関が立ちふさがらないという点では取り組みやすい楽器ですね。
(ベースにはベースの難しさや奥深さはありますが、ここでは割愛)

アンサンブルの中でもっとも低いルート音が分かる事でメロディがより際立ちます。
ギターやピアノのような和音楽器ではないため、アレンジャーとしてはルートに対して、何のコードかを決定する楽しみもありそう。

少し前の話ですが、ベースでも弾き語りが成り立つことを芸人の「はなわ」さんが証明してくれましたね。

https://www.youtube.com/watch?v=PaF0gXaUvX8

コレがもし完成を視野に入れたデモだとすれば、歌のみのアカペラよりも遥かに情報量があり、より方向性も明確になるかなと思います。

メロディはあらゆる要素から生まれる

鼻歌のみのデモにも無限の可能性がありますが、実際に楽器に触れてみることで更にメロディの生まれ方に拡がりを与えることも出来ます。

僕個人としては、楽器に触ったり電子楽器の音色を探ったりなどの多方面から脳を刺激することでイメージの受け皿が大きくなりメロディを生むキッカケやイメージが拡がります。

楽器を習得する事は、メロディを引き立たせるだけではなく、あなたの脳内にあるイメージのかけらを何倍にも増幅してくれるツールでもあるのです。

楽器がダメならDTM!

それでも楽器がダメだというアナタ。

DTMなら楽器が出来なくても、音を打ち込んでいくだけでパソコン君がきれいに演奏してくれます。
あとは打ち込んだ楽器の上に歌重ねて録音するだけで、簡単にデモが作れてしまうのだからオススメですし、最終的には弾き語り一発録りよりもクオリティの高いデモが期待できます。

パソコンの設定から機材まで、選択肢や難関もありますが、覚えてしまえば一定のクオリティのデモを手軽に作れるようになるのがDTMの強みですね!

あとがき

主に趣味で音楽を楽しみたい方向けに書いてみました。

ちなみに、プロの世界だと作曲家のデモは比較的完成品に近い状態でアレンジャーの元へ届くケースが多いです。
(アレンジャーとの信頼関係次第では、弾き語りというケースもあるみたいですが)

依頼者の持つ「原曲のイメージ」と編曲者側での「アレンジのやりがい」でバランスを取るなら、「歌+楽器1本」くらいが一番良いのかなと個人的には思います。

デモが仕上がったら、完成までのアレンジはお任せ下さい!

オリジナル曲や歌ってみた動画にも!生演奏による本格的なバンドアレンジのご依頼フォーム

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生ギター演奏と、本格的なバンドアンサンブルも作れますので、ご相談もどうぞお気軽に。

ではでは、

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